通信編成通信編成 とは、艦内各部を連絡し通信の速達を図る人員及び諸器具の編成 のことを言います。 砲火指揮に関する通信編成においては、人員は幹部の一部及び砲台の伝令員を以て編成し、諸器具の装置は電気的通報器、高声電話及び伝声管を以て編成し、前者を 砲火指揮通信員、後者を 砲火指揮通信装置 と呼称します。 通信装置の編成については、明治45年1月19日に内令兵第2号をもって 『戦艦及一等巡洋艦砲火指揮通信装置制式 付二等巡洋艦以下砲火指揮通信装置制式』 が制定され、当時の砲術の進歩に合わせて装備の統一が図られました。 これは前年の 『砲火指揮通信装置装備方訓令』 (官房機密第145号) を主体として砲術学校が 『戦艦及一等巡洋艦砲火指揮通信装置制式案』 として起案し、これに各部の意見を取りまとめた上で改めて正式に制定されたもので、砲術学校案では無かった二等巡洋艦以下についても付加されています。 両者を比較していただくために、当初の砲術学校案と明治45年内令兵第2号の全文を参考として紹介します。 ( それぞれ左クリックにてPDF版を別ウィンドウ表示 ) 初版公開 : 08/Apr/2018 |