総 説射撃指揮を簡単かつ確実に行うことは砲火の威力を発揮するための基本であることは申し上げるまでもありません。 射撃指揮は 観測、通信、操砲の順序 で行われます。 したがってこれを簡単・確実に行うためには各部機関の編成を適切にして相互の連絡を確実にする必要があります。 この明治40年代において、操砲の技術についてはようやくその基礎を確立してきたところですが、観測及び通信に関しては理論及び実際の両面においてなお混沌たる状況であり明確な解決を得るに至っていないと言えます。 本項においては、まず砲火指揮法の原則について、そして次に当時の各機関の編成及びその細部について説明します。 初版公開 : 08/Apr/2018 |