1.試射の要領を決定するのに考慮すべき事項試射の要領を決定するに当たり、次の諸公算を基礎とする必要があります。 (ア) 初弾が有効弾となる公算 (イ) 初弾が偏位弾 (全遠又は全近) となった時の目標存在公算 (ウ) (イ)の場合に、初弾に対する修正弾が同方位弾とならないための濶度と、その同方位弾とならない公算 (エ) (イ)の場合に、目標存在公算が最大となる点に対して発射した時の有効弾獲得公算 これらの公算及び濶度についての詳しい内容は既に 『射法の要素』 で説明しておりますので、そちらをご確認ください。 また、これらの公算などを計算する基礎データとしての、戦闘公誤 (r1)、射心移動公誤 (r2)、初弾偏倚公誤 (r3)、変距誤測公誤 (r5)についても 『射法の要素』 にありますが、旧海軍の戦前の昼間戦闘射撃における成績からこれを纏めると、次の表の通りとなります。
最終更新 : 23/May/2015 |