4.本射中の修正 (3) −初弾夾叉で本射第1弾が偏弾の場合初弾で夾叉弾を得て本射に移行し、その 本射第1弾が偏弾となった場合には、観測距間量に 100〜200 を加えた修正 を行います。 この場合の本射第1弾の距間量は、誤測変距量、射心移動、観測誤差、及び初弾の射心標心離隔距離の合併誤差となります。 したがって、誤測変距量の最確値 (E0)、本射第1弾の観測誤差の最確値 (Δ l)0 、本射第1弾の射心移動の最確値 (S0) を求める式は次の様になります。 ただし、r は夾叉の場合の射心標心距離の公誤で、概ね戦闘公誤に等しい値です。 これにより、修正量 L1 は次の式となります。 これを、大口径砲、射距離 30000m の場合について計算してみると次の様になります。
この表から判断すると、各距間量を通して観測距間量 +100〜200 の修正が適良であることが分かります。 最終更新 : 05/Jun/2015 |