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方位盤及び高射機の変遷
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方 位 盤
航空機の発達に伴い、平射砲をもってする対空射撃実施の機会が益々増大したので、平射砲を高角砲として利用する方法が研究され、差し当たりの処置として、方位盤に
「上下苗頭修正装置」 を付け加えましたが、更に、「目標上下照準用高角望遠鏡」 をも備えた改良型方位盤 九四式方位盤五型 が出現しました。
これを更に改良して、目標及び動揺照準機構を備えて、高射機に準じた型式の「高角方位盤」の出現をみるに至りました。 これらが二式方位盤 (旧仮称 : 九四式方位盤六型 ) 及び 九八式方位盤改一 です。
高 射 機
対空射撃においては、目標の指示・捕捉が困難であるため、九四式高射機 には目標指向装置が付加されました。
また、陸用としては九五式高射器が量産に適さないため、香港において捕獲した英陸軍の 毘式 (ビッカース式) 高射器 を基礎としてこれに一部改良を加えて、昭和17年に 二式陸用高射器 を採用しましたが、この高射器も九五式高射器と同様に高射機と高射射撃盤を合体させたものでした。 これはこの方式のものが運搬・装備に軽便であったからです。
しかしながら、二式陸用高射器でもなお量産が間に合わないため、昭和19年に 「簡略式LRP式照準器」 を利用した 四式射撃装置 が採用され、陸上用のみならず小艦艇にも広く用いられました。
この射撃装置は照準器を主体としたもので、射撃装置の型式としては、機構原理は異なりますが射撃盤出現以前の方位盤射撃装置と思想を同じくするものです。
更に、陸上用としても要地に対する大型爆撃機の来襲に備えてより高性能の高射装置が要求されたため、「三式陸用高射射撃盤」 と併せて 三式陸用高射機 の開発が進められ、昭和19年にその完成をみました。
最終更新 : 20/Apr/2014
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射撃指揮装置発達史
始めに
1.方位盤
(1) 方位盤の出現
(2) 方位盤の発達
(3) 高射器の出現
(4) 方位盤の変遷
2.射撃盤
(1) 射撃盤の出現
(2) 射撃盤の発達
(3) 高射射撃盤
(4) 射撃盤の変遷