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高射器の出現と発達
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昭和4年に 「長門」 搭載の高角砲用として、次いで 「赤城」 「加賀」 の高角砲用に高角砲用方位盤が装備されたのが高射器の始まりです。
次いで 「八九式射撃盤」 の出現とともに、これと関連した方位盤が製作され、逐次各艦に装備されましたが、何れもまだ制式名は与えられませんでした。
昭和7年に 九一式高射器 が 「長門」 に初めて装備され、以後逐次各戦艦及び巡洋艦の高角砲用として装備されましたが、本高射器は 高射機 と 高射射撃盤 とを合体させたものでした。
この九一式高射器は、現在高角及び方向角、並びに照準線方向及び同直角方向の動揺を測定して、これを高射器内の高射射撃盤相当機構に与える方式です。
次いで、高射機を分離した 九四式高射機 が完成し、「九四式高射射撃盤」 と組み合わせて、昭和12年に 「蒼龍」 以降の新造艦の高角砲用及び 「秋月」 型駆逐艦の主砲用として装備されました。 この高射機は測距儀と一体となってるものです。
九四式高射機は目標照準によって刻々の現在高角及び方向角を、また水平線照準により照準線方向及び同直角方向の動揺を測定して、これを高射射撃盤に与える方式です。
一方、陸上用としては陸軍の 「九〇式高射算定具」 を採用して 九五式陸用高射器 として陸上防空砲台に装備しました。 この高射器は九一式高射器と同様に高射機と高射射撃盤とを合体させたもので、現在高角及び方向角を測定して、これを高射器内の高射射撃盤相当機構に与える方式でした。
いずれも、発砲は方位盤射撃装置 (平射射撃指揮装置) と同様に、高射器 (高射機) 側において行うことを建前としていました。
最終更新 : 20/Apr/2014
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射撃指揮装置発達史
始めに
1.方位盤
(1) 方位盤の出現
(2) 方位盤の発達
(3) 高射器の出現
(4) 方位盤の変遷
2.射撃盤
(1) 射撃盤の出現
(2) 射撃盤の発達
(3) 高射射撃盤
(4) 射撃盤の変遷