自変距射法




自変距射法 とは、自艦の運動による距離変化 (自変距) を距離時計 (または同等・同様の指揮兵器) で処理し、目標運動による距離変化 (的変距) のみを対変距修正量として処理する未来位置決定法によるものです。

つまり、自変距は十分な制度で知り得るデータですので (当然ですが)、誤差はないものと考えることができます。 このため、自変距については何ら考慮する必要はなく、的変距に対する処理のみを考えればよいことになります。

したがって、的変距に対しては前項で説明した全量射法と全く同様に処理をすればよいので、この自変距射法は全量射法の一変形ともいうことが出来ます。

ただし、初照尺の決定法においては、全量射法の様な特殊な計算は全面的には成り立たない (必要がない) ことに注意する必要があります。







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最終更新 : 03/Jun/2015







水上射撃の射法理論

   始めに

   試射の要領

   本射の要領

   測距射法

   全量射法

   自変距射法 

   左右修正

   転舵修正

   飛行機観測