トップ頁へ 砲術あれこれメニューへ


第2話 連繋機雷(一号機雷)の話し



 はじめに


『水雷の話題あれこれ』 の第2話 『連繋機雷 (一号機雷) の話し』 は、私の 『桜と錨の気ままなブログ』 で、別宮暖朗著 『坂の上の雲ではわからない日本海海戦』 (改訂文庫版 『日本海海戦の深層』 ) (以下両書を合わせて 『別宮暖朗本』 と称します。)のあまりの酷さに、その内容のウソと誤りを根拠を示して指摘している中で出てきたもので、改めて纏め直してこちらの方へ掲載するものです。

当該書の指摘の始まりについては、『砲術の話題あれこれ』 の 第2話の冒頭 に書いてありますのでそちらの方をご覧いただくこととして、こちらでは重複になりますので省略いたします。

本連繋機雷については、結構その名前は知られているものの、その実態についてはほとんど語られてこなかったものです。 したがって、『別宮暖朗本』 の指摘が始まりとはいえ、その内容を切っ掛け (ダシ) として、これについてご説明し理解していただく良い機会であったと思います。

なお、以降のご説明では本機雷の名称を 「連繋機雷」 で統一させていただきますが、もちろんこの 「連繋機雷」 という名称は、旧海軍における 「一号機雷」 の “通称” であって制式名称ではありません。 

しかしながら、この後で詳しくご説明しますように、「一号機雷」 というのは大正5年に名称変更で付与されたもので、明治37年に最初に開発されたときは 「連繋水雷」 であり、その後名称からする実態秘匿のために 「特殊水雷」 「乙種機雷」 と変更されたものです。 本話題で対象としますのは日露戦争期のことですが、これらの名称変更のこともあって煩わしくなりますので、この通称名を使用しておりますことを始めにお断りしておきます。

(注) : 以下の頁において背景を灰色で記述する引用文の最後に ( ) で示す頁数は、黒字が 『坂の上の雲ではわからない日本海海戦』 、緑字が 『日本海海戦の深層』 のそれぞれ該当頁です。) 




 目 次



 連繋機雷について (1)

          『別宮暖朗本』 の記述

          連繋機雷とは

 連繋機雷について (2)

          連繋機雷の誕生

          連繋機雷の取扱い法

 連繋機雷について (3)

          連繋機雷の実戦例

 連繋機雷について (4)

          津軽海峡防備

 連繋機雷について (5)

          「天気晴朗なれども浪高し」








話題メニューへ 頁トップへ 次頁へ

 最終更新 : 28/Aug/2011