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第10話 九六式二十五粍三連装機銃について |
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ネット上の某所で話題になっていました
25mm機銃の三段撃ちってどの人が言い出した事なのでしょうか?
ですが、その 「三段撃ち」 というのはどうも 次のことを言いたいよう です。
三連装機銃は弾が無くなり次第左、中央、右の順に発砲されるらしい
左が15発撃ったら次に中央が15発射撃し、最後に右が15発撃つので、他の銃が撃ってる間に弾丸装填して弾幕を途切れなくさせる
しかしながら、この 三連装機銃について 「三段撃ち」 などというのは射法どころか、そのような言葉も用語さえも旧海軍にはありません ので、それを “どの人が言い出した事か” と言われても ・・・・
もっとも、その当該議論の中でも、キチンとした根拠に基づくものがほとんど示されておらず、ネットや出版物に氾濫するものを基に自己流であれこれ主張することに終始したようです。
そもそも九六式二十五粍三連装機銃は、一体どの様に使用・運用されるのかさえ明らかにされず、実戦における対空射撃にのみ焦点が当てられ、その他での射撃については全く出てきませんでした。 これが判らなければ、何故当該機銃の連装、三連装が一銃のみでも射撃可能になっているのかなどは理解できないかと。
日本語版ウィキペディアさえ、しっかりした根拠に基づいておらず、二十五粍機銃銃架の型式別の詳細や、同機銃弾の種類さえ不完全なままになっている現状です。
九六式二十五粍機銃については、旧海軍の教科書など多くのものでキチンと書かれていますし、太平洋戦争における戦訓なども残されていますので、それらを調べれば判ることですので、例えば日本語版 Wiki にあるような “最近の研究によれば” などと言うことにはならないはずのものです。
とはいっても、その旧海軍の史料などを一般の方々が調べるのはこれまた手間暇がかかることではありますので、それらから少し搔い摘んでこの 『砲術の話題あれこれ第10話』 として、この三連装機銃の発射機構と作動、そして発射法について少しお話ししたいと思います。
最終更新 : 29/Sep/2019