用語の定義



始めに言葉ありき” ということで、何事でも新しい物を学ぶにはまず最初にそこで使用される基本的な用語について理解しておく必要があります。 本頁の用語の意味を理解することによって、まずは皆さんの頭の中で艦砲射撃についての最初の “概念(イメージ)” を掴んでいただきたいと思います。

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艦砲及びそれに関連する用語の定義は次のとおりで、黒字 は旧海軍、緑字 は戦後の海上警備隊以降のものを示します。

両方を示しましたのは、旧海軍では明文化して定義していないものがあるためと、旧海軍と現在とでの若干のニュアンスの違いを味わっていただきたいためです。


 艦砲

艦船に装備せる砲 (内外筒砲を含む) 及び機銃をいう

艦艇の固有の位置に装備された砲機及び関連付属物の総称をいう

 砲機


砲熕武器及び射撃指揮装置をいう

 砲熕武器


弾丸発射のための砲身、砲架装置、尾栓装置、操縦装置、砲側照準装置、給弾薬装置等をいう

 大口径砲
 中口径砲
 小口径砲

大口径砲とは口径25糎以上の砲を、
中口径砲とは口径12糎以上25糎未満の砲を、
小口径砲とは口径12糎未満の砲をいう

 砲


砲身の口径が20粍以上の砲熕武器をいう

 銃


砲身の口径が20粍未満の砲熕武器をいう

 射撃指揮装置

砲仰角、砲旋回角、信管秒時の射撃諸元を計出し、これを砲側に伝える一連の装置をいう

射撃用の照準装置、測的装置、発砲諸元計出装置、通信装置、操縦装置、動揺修正装置等をいう

 砲台 (砲側)


砲身、砲架等がある場所をいい、給弾薬室 (装弾室)、動力室、砲側弾薬箱がある場所等も含む

 砲塔

鋼板を以て砲及び起動装置を圍ぎょう (注 : 囲むこと) 防御したるものをいう

 砲廓

隔壁を以て圍ぎょう (注 : 囲むこと) せる砲室をいう

 旋回砲

両舷側の何れにも旋回発射し得る如く装備せる砲をいう

 側砲

一舷側にのみ発射し得る如く装備せる砲をいう



以下に、これらの概要について説明していきます。




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最終更新 : 27/Apr/2014






艦砲概説

  1.用語の定義

  2.砲熕武器

  3.弾火薬

  4.射撃指揮装置

  5.レーダー