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八八式機雷



潜水艦の機雷敷設筒より敷設する対水上艦艇用繋維機雷で、潜水艦が潜航中に敷設可能な機雷として大正12年にドイツより図面及び専売権利を買収し、独式潜水艦用機雷 の名称の下に横須賀海軍工廠機雷実験部における改良及び試製実験を経て、昭和4年5月に兵器に採用されたものです。


本機雷の開発の経緯などの詳細については、『極秘帝国海軍水雷術史』 『第6編第6章第2節 機械水雷の発達』 中の 『第2項第2目  特種機械水雷』 に掲載しておりますので、そちらをご覧下さい。






 主 要 目


  機雷缶缶体外径   860 mm
  同 高さ   1,164 mm
  同 厚さ   4 mm
  機雷缶装備全重量   385 kg
  同 浮量   150 kg
  繋維器重量   559 kg
  機雷及び繋維器組立全重量   960 kg
  機雷装備全高   1,842 m
  整備全水中重量   310 kg
  繋維索   周 25 mm、 長さ 250 m
  繋維尾索   周 6.3 mm、 長さ 250 m
  深度索及び深度錘   なし
  機雷缶耐圧強度   15 kg/cm  5分間



 性能大要





  炸 薬   下瀬成形火薬  180 kg
  発火装置   触角式及び醸成電池式 4個
  安全装置   発火安全装置 : 信管安全装置
             (遅動作動時間 15〜20分)
  浮流安全装置 : 信管抜き出しによる
  信 管   九一式機雷電気信管
  整深装置   途中分離若しくは沈底式 深度調定器有り
     1.途中分離 : 水深100m以上の場合
     2.沈底分離 : 水深100m以下の場合
               (沈底後 5〜10分で分離)
     3.深度調定の水圧力を利用
  敷設最大海深   270 m
  敷設深度   20 m
  安全距離   深度10mにて 55m






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 最終更新 : 17/Aug/2011