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六号機雷一型 |
水上艦艇より敷設する対水上艦艇用機雷で、英国ビッカース社の H機雷 を基礎として計画、大正9年 仮称九年式機雷 として試製実験を行い、大正14年に兵器として採用されたものです。
本機雷の開発の経緯などの詳細については、『極秘帝国海軍水雷術史』 の 『第6編第6章第2節 機械水雷の発達』 中の 『第1項第3目 大正5年以降時代』 に掲載しておりますので、そちらをご覧下さい。
(浮流状態となり海岸に漂着したもの) |
機雷缶缶体外径 | 1,050 mm |
同 高さ | 1,150 mm |
同 厚さ | 4 mm |
機雷缶装備全重量 | 435 kg |
同 浮量 | 195 kg |
繋維器高さ | 1,046 mm |
同 幅 | 1,000 mm |
同 重量 | 721 kg |
機雷及び繋維器組立全重量 | 1,156 kg |
機雷装備全高 | 1,776 m |
繋維索 | 周 32 mm、 長さ 300 m |
深度索 | 周 19 mm、 長さ 8 m 周 15 mm、 長さ 10 m |
深度錘重量 | 20 kg |
機雷缶耐圧強度 | 2.6 kg/cm2 (外圧)、 4 kg/cm2 (内圧) 5分間 |
(本表中の諸元は、昭和期のもの)
炸 薬 | 下瀬六稜火薬 215 kg |
発火装置 | 触角式及び醸成電池式 4個 艦艇速力2節にて衝撃発火 |
安全装置 | 発火安全装置 : 信管安全装置 30〜40分 浮流安全装置 |
信 管 | 三式機雷電気信管 |
整深装置 | 浮上分離式 深度調定装置は無し |
敷設最大海深 | 330 m |
敷設深度 | 30 m |
安全距離 | 深度10mにて 65m |
その他 | 10mの高所より落下するも内機に異常なし |
海中投下後、繋維索の張力がかかることにより発火回路が閉となり、浮流状態となって繋維索の張力がかからなくなると発火回路は開となります。
海中投下後、砂糖片の溶解により約30〜40分後に発火発条により信管安全装置が作動して発火回路が閉となります。
米軍が大戦中に戦地で捕獲したものでは 九七式触角 が使用されています。
最終更新 : 31/Dec/2017