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四十五口径三年式四十糎砲






   砲身要目諸元
   膅内弾道
   膅外弾道
   弾 薬
   造砲概要



以下の表中で使用する記号及び用語の一覧については  をクリックすると、別ウィンドウで表示します。

記号用語の説明

 

 砲身要目諸元


 (1) 砲身一般
砲身型 標準最大膅圧
(内令)
膅 径
D(dm)
砲身全長
L'(dm)
L'/D 弾丸経路長
L(dm)
L/D 砲身重量
W(t)
W/D3 /W
(m・t)
常装 弱装 減装
Ⅱ Ⅱ 30 19 13 4.10 188.4 45.95 八八式弾
158.621
38.688 102.000 1.480 312.2
九一式弾
159.736
38.960 310.5
八八式弾
158.588
38.680 312.2
九一式弾
159.703
38.952 310.5


 (2) 膅 腔
砲身型 膅腔全容積
C(lit)
C/D3 膅腔断面積
σ(dm2
 4σ  
π・D2
C-C' C-C'

x 104
膅腔全長
ψ(dm)
C-C'
2・ψ
x 104
ψ/D
Ⅱ Ⅱ 2616.99 37.97 13.4665 1.020 八八式弾
2136.69
8165 182.94 6948 44.62
九一式弾
2149.88
8215 6991
八八式弾
2136.20
8163 6946
九一式弾
2149.39
8213 6989


 (3) 薬 室
砲身型 薬室容積
C'(lit)
C'/D C/C' 薬室長
l'(dm)
l'/D 薬室径
a'(dm)
a'/D  4C' 
π・D2・l'
受圧部直径
b'(dm)
b'/D 薬室前方内壁
の傾斜
e' (度-分)
Ⅱ Ⅱ 八八式弾
480.299
6.969 5.449 24.319 5.931 Ⅱ型
5.12
1.249 1.496 4.40 1.073 2-19
九一式弾
467.114
6.778 5.602 23.204 5.660
5.138
1.253 1.525
八八式弾
480.785
6.976 5.443 24.352 5.940 5.138 1.253 1.496
九一式弾
467.600
6.785 5.597 23.237 5.668 1.524


 (4) 施 条
砲身型 施条種類 転 度
丘の幅
α(mm)
谷の幅
β(mm)
深さ
γ(mm)
β/α N・α
π・D
N・β
π・D
丘部の
断面積
α(mm2
谷部の
断面積
β(mm2
β/Sα
角度
θ(度-分)
1回転の長さ
ν(cals)
Ⅱ Ⅱ
平等右旋 6-24.11 28 84 6.580 8.754 4.1 1.330 0.429 0.571 31.43 31.44 1.000




 

 膅内弾道


砲身型 装 薬 弾 種 火薬種 薬 量

(kg)
計画初速
Vo
(m/s)
射表初速

(m/s)
最大筒圧
Mm
(kg/mm2
特  長  数 完全燃焼点

(砲口より)
(口径)
砲口圧
Bm
(kg/mm2
10A'
(2Rox100A')
10-4
Ⅱ 





常 装 八八式弾 110C 224 795 790 30.6 339 0.3746 109 1.054 内 18.4 5.7
102DC 349 0.3554 107 1.039 内 19.5 5.6
九一式弾 110C 219 785 780 30.8 337 0.3731 109 1.050 内 18.4 5.5
102DC 30.7 347 0.3538 107 1.036 内 19.6 5.4
弱 装 演習弾 110C 166.6 655
(0.824)
650 18.8 368 0.4075 109 1.075 内  8.5 4.3
90C 153.1 22.7 508 0.4543 1.071 内 28.3 3.8
九一式演習弾 110C 166.8 655
(0.834)
19.8 368 0.4069 109 1.082 内 11.5 4.3
90C 158.4 21.8 438 0.3920 1.076 内 32.8 4.0
102DC 166.8 19.8 379 0.3870 107 1.069 内 13.5 4.2
85DC 164.2 20.9 435 0.3700 103 1.048 内 22.7 4.3
80DC 161.8 21.4 457 0.3659 1.044 内 24.9 3.8
減 装 演習弾 90C  97.5 505
(0.635)
500 12.5 589 0.5266 109 1.097 内 26.2 2.4
80C  96.1 13.4 655 0.5240 1.102 内 29.8 2.4
九一式演習弾 90C 107.0 505
(0.643)
12.3 463 0.4139 109 1.152 内 15.6 2.7
85DC 111.4 11.9 463 0.3938 103 1.127 内 13.5 2.6
80DC 109.4 12.2 490 0.3917 1.123 内 18.0 2.6

砲身型 装 薬 弾 種 最大筒圧点

(口径)
装填比重
Δ
(W/C')
η ξ
(M')
1秒間の
旋転数
Ω
旋転速度
Ω
(m/s)
最大加速度
Ac
(m/s2
Ⅱ 





常 装 八八式弾 3.49 0.4664 0.6954 0.3671 0.0712 1.130 44.5 31848 69.3 89.3 40640
3.45 0.7028 0.3688 0.0695 1.127 43.9
九一式弾 3.41 0.4688 0.6900 0.3711 0.0724 1.133 44.0 31668 68.4 88.1 39840
3.38 0.6972 0.3729 0.0707 1.129 43.6 39710
弱 装 演習弾 3.70 0.3456 0.6590 0.3372 0.0804 1.122 49.8 21561 57.1 73.5 24810
2.97 0.3188 0.8126 0.3641 0.0463 1.065 40.9 29950
九一式演習弾 3.58 0.3571 0.6661 0.3453 0.0785 1.121 48.5 21992 25610
3.22 0.3391 0.7513 0.3609 0.0586 1.086 43.8 28200
3.54 0.3571 0.6747 0.3475 0.0761 1.117 47.9 25610
3.30 0.3515 0.7346 0.3595 0.0622 1.094 44.5 27040
3.19 0.3464 0.7543 0.3631 0.0575 1.086 43.3 27680
減 装 演習弾 2.97 0.2030 0.7823 0.3436 0.0535 1.057 43.0 12768 44.0 56.7 16490
2.74 0.2001 0.8352 0.3501 0.0437 1.046 40.2 17680
九一式演習弾 3.28 0.2291 0.6990 0.3358 0.0736 1.086 46.8 13013 15910
3.27 0.2385 0.6835 0.3344 0.0763 1.092 47.4 15390
3.26 0.2342 0.7088 0.3390 0.0698 1.083 46.0 15780




 

 筒外弾道


九一式徹甲弾、九一式演習弾 (常装薬、初速780米/秒)

零式通常弾 (常装薬、初速810米/秒)

三式焼霰弾(仮称三式通常弾) (常装薬、初速8353米/秒)


 

 弾 薬


  砲 弾 (含 信管、炸薬)
  装 薬 (含 火薬、伝火薬)



 

 造砲概要


次の順序で砲身の素材が作られます。

  1.鋼塊鋳造
  2.荒鍛錬
  3.両端切断
  4.穿孔
  5.仕上鍛錬
  6.荒削
  7.油焼入・焼戻し

これらの作業の都度、所定の規格に応じて試験を行い、規格に適合したものに荒削りを行って内径及び外形の成否、膅面及び外面の瑕疵の有無及び穿孔の直否等を検査します。

このようにして、四十口径四十糎砲の砲身用として、内筒 (1A)、鋼筒 (2A)、鋼套 (4A)、鋼管 (4B) の素材が作成され、これを元に次の順序により鋼線砲が作成されます。

  1.各素材に仕上工事を施し
  2.鋼筒 (2A) に内筒 (1A) を嵌装する。
    この嵌装法として、鋼線砲においては、内筒を鋼筒に嵌入した後、更に重鎚によって内筒を打ち込んで嵌装する方法が用いられます。
  3.砲身を旋盤上に移し、これを回転させつつ張力をかけた幅 0.25インチ、厚さ 0.06インチの鋼線を捲纏ます。
  4.鋼線捲纏たものに、鋼管 (4B)、鋼套 (4A)、砲尾締環、砲尾環を焼嵌する。
  5.膅中及び薬室の仕上げを行い、尾栓室を嵌入し、砲尾面及び外部の仕上げを行う。
  6.施條を刻む
  7.最後に閉鎖機を取り付ける。

砲身の製作及び組み立てが終わったならば、最終的に領収発射を行って確認します。









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最終更新 : 21/Nov/2021