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嚢砲用電気試験火管



嚢砲用電気試験火管は、嚢砲の発砲電路試験に使用するもので、先端に白金銀線を装着してあり電流を通せばこれが灼熱切断し、発砲電路の良否を確認することができるようになっています。


種   類 兵器採用年月 使   用   砲   種
 嚢砲用二号電気試験火管  大正15年4月  四十五口径三年式四十糎砲
 四十五口径毘式、同四一式三十六糎砲
 五十口径三年式二号二十糎砲
 五十口径三年式二十糎砲
 十五糎五砲
 五十口径毘式、同四一式十五糎砲
 五十口径三年式十四糎砲
 五十口径三年式十二糎砲



  ● 構 造


外型は 嚢二号電気火管三型 と類似しますが、内部にガス止装置がなく、綿火薬、電橋、電気針、隔縁座、隔縁筒などが収蔵されています。




  ● 作 動


火管室に挿入して発砲電流を通すと、電橋が灼熱して繊維状綿火薬に点火して伝火薬を発火させ、これにより発砲電路の良否を確認することができます。







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 最終更新 : 05/Jan/2015