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莢二号電気火管 |
莢二号電気火管は、電流流過により発火する薬莢使用の弾薬用の火管で、次の種類があります。
種 類 | 兵器採用年月 | 使 用 砲 種 |
莢二号電気火管四型 | 昭和9年12月 | 四十口径八八式、八九式十二糎七高角砲 四十五口径十年式十二糎高角砲 九八式十糎高角砲 九八式八糎高角砲 |
莢二号電気火管特型 | 昭和9年12月 |
● 構 造
管体、瓦斯止、複管体、伝火薬等で構成されています。
1.管体は上部に伝火薬筒が、またその内部に複管体がネジ入れられ、下方は鍔状となっています。
2.複管体は管体下方に螺子入れられ、内部は電気針、電橋、繊維状綿火薬、石綿隔縁座等で構成されています。
3.瓦斯止は瓦斯止室内に収納され、下方が歯状となっていて室の勾配と噛み合って保持されます。
● 要 目
品 名 | 薬 種 | 薬 量 |
発火薬 | 繊維状綿火薬 | 0.03 g 以上 |
導火薬 | 黒色細粒圧搾薬 | 500 kg/cm2 |
伝火薬 | 黒色細粒薬 | 5 g |
伝火薬 | 黒色小粒薬 | 13〜14 g |
電気抵抗 | 0.825 +0.075〜−0.025 オーム |
発火電流 | 約1アンペア |
● 作 動
次の順序で作動します。
1.火管を薬莢の底部にネジ入れて装着します。
2.発砲電流が流れると電橋が加熱して繊維状綿火薬に点火します。
3.火勢は瓦斯止を押し上げて細粒火薬に点火し、これにより伝火筒内伝火薬に点火します。
4.伝火薬の火勢は筒口及び筒の外周にある24個の噴出孔より噴出し、装薬に点火します。
3.一旦押し上げられた瓦斯止は伝火薬の火勢により再度後退して装薬の燃焼瓦斯の後噴を防止します。
最終更新 : 04/Jan/2015