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一四式二号防潜網、 同改一



水上艦艇により敷設して潜水艦を捕獲し表示する港湾防禦用の機雷付き防潜網である一四式一号防潜網一型の改良型で、急速敷設に適するように軽量化を図ったものであり、大正15年4月9日付の官房機密第323号訓令により横須賀海軍工廠機雷実験部において試製実験され、同年9月に兵器採用されました。

同改一は、九〇式機雷 (1組分10個、機雷間隔50米) を九六式機雷 (1組分15個、30米及び40米) に改めたもので、それ以外の要目等は元のものとほぼ同じです。

本兵器の使用目的、機能などについては 『帝国海軍水雷術史 』 の 『第6編第8章 防御網』 中の 「別紙第2 現用(昭和4年度末)各種防潜網概観」 を参照ください。




 主 要 目


  網目の構成   斜眼網
  網目の太さ   斜径 5 米
  網1枚の大きさ   長さ 100 米、 幅 35 米
  1組分の枚数   5 枚
  1組分の長さ   500 米
  使用機雷   九〇式機雷 (機雷相互間隔 50 米)
  九六式機雷 (機雷相互間隔 30米及び40米)(改一)
  1組分の空中重量   7.000 瓲
  敷設状態における網一枚
  の沈量
  80 瓩
  1組の組立総重量   8.200 瓲



 細  目





部分品名称 符号 寸法等 1組分必要数
 頭索 (長)  周 15.7 粍、 1条の長さ 50 米    5 条
 頭索 (短)  周 15.7 粍、 1条の長さ 25 米   10 条
 側 索  周 12.7 粍、 1条の長さ 35 米   10 条
 底 索  周 12.7 粍、 1条の長さ 100 米    5 条
 綱索 (長)  周 12.7 粍、 1条の長さ 282 米   30 条
 網索 (短)  周 12.7 粍、 1条の長さ 69.5 米   20 条
 鉄環 (丙)    使用索周 15.7 粍   30 個
 鉄環 (丁)    使用索周 12.7 粍   70 個
 鉄架 (丁)    線径 8 粍   60 個
 鉄架 (戊)    線径 8 粍、 弓形   30 個
 丸型索止    使用索周 12.7 粍 1425 個
 角形索止 (乙)    使用索周 15.7 粍 1390 個
 角形索止 (丙)     使用索周 12.7 粍  200 個
 十字鎖    線径 6 粍、 1連の長さ 0.6 米   10 連
 浮 子  外径 190 粍、 厚さ 1.2 粍、
 重量 1.15 瓩、 浮量 2.45 瓩
 640 個
 特種浮標  九〇式機雷 (付属具共)   10 個
 九六式機雷 (付属具共) (改一)   15 個
 円 環    外径 100 粍、 線径 13 粍   10 個
繋留具  無桿錨  重量 500 瓩    2 個
 錨 鎖  線径 16 粍、 1連の長さ 15 米    4 連
 錨 索  周 41 粍、 1条の長さ 水深の2倍    2 条
 錘  重量 200 瓩    6 個
 錘 鎖  線径 2 粍、 1連の長さ 15 米   12 連
 錘 索  周 32 粍、
 1条の長さ 水深の1.5倍より30米減
   6 条
 横繋索  周 32 粍、 1条の長さ 100 米    5 条
 縦繋索  周 32 粍、 1条の長さ 35 米    6 条
 浮標 (乙)  外径 600 粍、 厚さ 2.5 粍、
 重量 23 瓩、 浮量 95 瓩
   6 個
 断離線    線径 5 粍   20 個
 鉄架 (乙)    線径 18 粍    4 個
 鉄架 (丙)    線径 14 粍   30 個
 鉄架 (甲)    線径 18 粍、 弓形    6 個
 鉄環 (甲)  使用索周 41 粍    4 個
 鉄環 (乙)    使用索周 32 粍   34 個
 円環 (A)    外径 100 粍、 線径 13 粍    6 個
 角型索止 (甲)    使用索周 41粍及び32粍   76 個
揚錨具  揚錨索  周 32 粍、 1条の長さ 水深    2 条
 浮標 (乙)  外径 600 粍、 厚さ 2.5 粍、
 重量 23 瓩、 浮量 95 瓩
   2 個
 揚錨鎖  線径 11 粍、 1連の長さ 10 米    2 連
 鉄環 (乙)    使用索周 32 粍    8 個
 鉄架 (丙)    線径 14 粍    6 個
 角型索止 (甲)    使用索周 41粍及び32粍    8 個






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 最終更新 : 06/Sep/2007