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中防雷具一型 |
巡洋艦が艦首両舷から曳航して繋維機雷の繋維索を切断するためのものです。
第1次世界大戦時に英海軍が開発した C型パラベーン を基礎としたもので、大正9年に 「生駒」 で実験の後、大正10年3月に 防雷具 として兵器採用されましたが、大正12年4月内令兵17号により戦艦及び巡洋艦用の 「防雷具一号」 が採用され、同時にこの 「防雷具」 は 防雷具二号 と改称されて巡洋艦用となりました。 更にその後、昭和14年になって内令兵第12号により 「中防雷具一型」 と改称されました。
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主要目及び性能大要については、以下のとおりです。
展開器完備全重量 | 453 kg | |
展開器浮量 | 32 kg | |
機 構 |
展開翼の器体縦軸 に対する傾斜角 |
10 度 |
展開器を海水中に 浮かべた時の状態 |
前後仰角 : 19.5 度 左右傾角 : 40 度 |
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重心点 | 器前端より 1.349 m | |
浮力中心 | 器前端より 1.283 m | |
寸 度 |
展開器全長 | 3.283 m |
器体最大外径 | 470 mm | |
器体外皮厚 | 3.2 mm (頭部 4 mm) | |
曳航点位置 | 器の前端より後方 : 412 mm 器の中軸より上方 : 466 mm |
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展開翼 翼長 | 1.905 m | |
同 翼幅 | 457 mm | |
同 断面半径 | 1.676 m | |
翼の位置 | 器前端後方〜翼前端 : 609 mm 器中軸下方〜翼上面前端 : 327 mm |
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横 舵 | 長さ : 330 mm 幅 : 197 mm |
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深度受圧ゴム板 | 厚さ : 4.8 mm 直径 : 132.5 mm 重圧面積 : 13789 mm2 |
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曳 索 | 太さ : 周 54 mm 索長 : 50 m |
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水銀量 | 21 kg | |
耐 力 |
展開器器体圧力 | 内気圧 : 1.4 kg/cm2 外水圧 : 4.2 kg/cm2 |
水銀筒耐圧力 | 気圧 : 4.2 kg/cm2 | |
曳索破断力 | 13 ton 以上 | |
接続器及び鉄架 負荷重量 |
8 ton | |
作 動 |
横舵桿作動距離 | 19 mm |
横舵末端運動量 | 上下 22 mm |
展開器 | 2個 |
曳 索 | 2条 |
導索貫通要具 | 1組 |
揚収器 | 2個 |
切断器切断荷重 | 38mm24本線6撚鋼索 150kg以下 |
最大曳航速力 | 22 ノット |
適切なる防雷速力範囲 | 10 〜 20 ノット |
最大展開幅 | 約 35 m |
最大張力 | |
深度 | 10 〜 15 m |
戦艦減速 | 15〜20ノットにおいて 約0.5 ノット |
切断能力 | 大掃海具三号に同じ |
最終更新 : 07/Apr/2013