Home へ 砲術講堂目次へ 米海軍の艦砲射撃目次へ 米海軍の弾丸一覧へ ← 戻る



5 Inch 25 Caliber Prolectiles




( 左クリックにて別ウィンドウで拡大表示します。 )




  Anti-Air Common Mk 36
  Anti-Air Common (VT) Mk 28
  Anti-Air Common (VT) Mk 36
  High Capacity Mk 36
  Illumination Mk 25
  Illumination Mk 27
  Illumination Mk 45



 

 AAC Mk 36

  ● 概 要


主として対空戦に使用する時限信管(MFT、Mechanical Time Fuse)付の対空通常弾 (AAC, Anti-Air Common) です。 また、時限信管に換えて弾頭着発信管(PDF、Point Detonation Fuse)を装着したものもあったとされています。

なお、本弾体には Mod 1 〜 4 があることが知られておりますが、その差異の詳細は不明です。




  ● 構 成


 信管部   時限信管  Mk 18 Mod 2 〜 4、Mk 50、Mk 63 Mod 0
 弾頭着発信管  Mk 29 Mod 1〜 3
 補助信管  Mk 17、Mk 48 Mod 0、Mk 54 Mod 0
 弾底着発信管  Mk 28
 弾体部  弾 体  Mk 36
 炸 薬  Explosive D
 使用装薬  薬 莢  Mk 4 Mod 0、2 
 火 管  Mk 13


  ● 要 目


 弾体部  全長  17.225 in (437.5 mm)
 弾底部直径  4.985 in (126.6 mm)
 弾肩部直径  4.985 in (126.6 mm)
 炸薬量  7.25 lb (3.29 kg)
 導環幅  2.00 in (50.8 mm)
 弾底 〜 導環  2.43 in (62 mm)
 弾  丸  全長  20.7 in (525.8 mm)
 総重量  53.85 lb (24.43 kg)
 炸薬/全重量  13.5 %



 

 AAC(VT) Mk 28 Mod 9

  ● 概 要


主として対空戦に使用する近接(VT)信管付の対空通常弾 (AAC, Anti-Air Common) で、Mod 9 のみが知られています。 弾底には弾底栓が挿入され、弾底信管及び曳跟剤は使用しません。





  ● 構 成


 信管部  VT信管  Mk 32、 Mk40
 補助信管  Mk 17、 Mk 46 Mod 0、 Mk 54 Mod 0
 弾体部  弾 体  Mk 28
 炸 薬  Explosive D
 使用装薬  薬 莢  Mk 4 Mod 0、2
 火 管  Mk 13


  ● 要 目


 弾体部  全長  16.945 in (430.4 mm)
 弾底部直径  4.973 in (126.3 mm)
 弾肩部直径  4.985 in (126.6 mm)
 空重量  44.37 lb (20.16 kg)
 炸薬量  7.33 lb (3.325 kg)
 組立重量  51.7 lb (23.45 kg)
 導環幅  2.0 in (50.8 mm)
 弾底 〜 導環  2.43 in (71.7 mm)
 弾  丸  全長  20.7 in (525.8 mm)
 総重量  51.7 lb (23.45 kg)
 炸薬/全重量  14.0 %



 

 AAC(VT) Mk 36

  ● 概 要


主として対空戦に使用する近接(VT)信管付の対空通常弾 (AAC, Anti-Air Common) です。 上の時限信管付きAACと同じもので、弾頭部の時限(MT)信管に換えて VT 信管が付きますが、弾底信管は使用しません。 このため弾底には弾底栓が挿入されており、また曳跟剤も使用しません。

信管及び補助信管が異なり、また弾底信管が無い以外は、本弾の構成及び要目は AAC Mk 36 と同一です。

なお、本弾体には Mod 2 〜 4 があることが知られておりますが、その差異の詳細は不明です。



  ● 構 成


 信管部  VT信管  Mk 32、Mk40、Mk 53
 補助信管  Mk 17、Mk 44 Mod 0、1、Mk 46 Mod 0、
 Mk 54 Mod 0
 弾体部  弾 体  Mk 36
 炸 薬  Explosive D
 使用装薬  薬 莢  Mk 4 Mod 0、2 
 火 管  Mk 13


  ● 要 目


AAC Mk 36 に同じ。




 

 HC Mk 36

  ● 概 要


主として水上射撃及び対地射撃に使用する弾底信管付の通常弾 (HC、High Capacity) ですが、AAC Mk 36 の時限信管と補助信管を鋼製の弾頭換栓に換えただけのもので、HC の弾種としては特異なものです。 したがって、弾頭信管部以外の構成及び要目は AAC Mk 36 に同じです。

米海軍の弾種である HC(High Capacity) は COM(Common) と区別するために、戦後の海上自衛隊ではこれを 「高勢弾」 と言っておりますが、旧海軍の 「通常弾」 に相当するものです。

本弾体には Mod 1〜 4 があるとされておりますが、その差異の詳細は不明です。




  ● 構 成


 信管部  弾頭替栓  Steel Nose Plug
 弾底着発信管  Mk 28 Mod 2、3 with Tracer Mk 5 Mod 1
 弾体部  弾 体  Mk 36
 炸 薬  Explosive D
 使用装薬  薬 莢  Mk 4 Mod 0、2
 火 管  Mk 15 Mod 1


  ● 要 目


AAC Mk 36 に同じ。







「信管・火管」メニューへ 頁トップへ

最終更新 : 02/Aug/2020