Home へ 砲術講堂目次へ 旧海軍の砲術目次へ ← 戻る


電路試験用火管



九糎投射弾用撃発火管は、九四式電路試験用火管は砲の電路試験に使用するもので、先端に白金銀線を装着してあり電流を通せばこれが灼熱切断し、発砲電路の良否を確認することができるようになっています。


種   類 兵器採用年月 使   用   砲   種
 電路試験用火管  昭和10年10月  嚢胞用火管を使用する砲



  ● 構 造


1.管体は外方連接体と接続し、内方連接体及び電導線とは絶縁されています。

2.電導線は打針接触金に接続し、上方は内方連接体と接続しています。

3.内方連接体は、管体及び摺動軸とは絶縁されおり、電導線と接続しています。




  ● 要 目


品  名 薬  種 薬  量
雷  管 発薬(三味) 0.04 g
伝火薬 黒色細粒薬 約 2 g


  ● 作 動


次の順序で作動します。


1. 発火装置打針の適当な打撃によって雷管が発火し、伝火薬に点火します。

2. 伝火薬の火勢が管蓋を噴き破り装薬に点火し、弾丸を発射させます。







「信管・火管」メニューへ 頁トップへ

 最終更新 : 04/Jan/2015