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九一式伝火筒



九一式伝火筒は、管帽薬が付いていない形式の時限信管を使用する場合に、弾薬の炸薬内腔に装着して使用するものです。


( 九一式時限信管との組合せの例 )



種   類 兵器採用年月 使   用   信   管
 九一式伝火筒  昭和7年1月  九一式時限信管、九八式時限信管、
 零式時限信管、八九式尖鋭高射信管
 九一式伝火筒改一  





 

 九一式伝火筒

  構 造


雷管体、雷管室、雷管、補薬、管帽、管帽薬等で構成されています。



  要 目


品  名 薬  種 薬  量
雷  管   鉛アザイト  0.15 g 
  テトリル  0.25 g
補  薬   テトリル  
管帽薬   下瀬火薬   


  作 動


時限信管が調定秒時(時限)に達してその雷管が発火し塞底薬に引火した時に、その火勢により雷管に点火し、補薬、管帽薬を経て弾丸の炸薬を爆発させます。




 

 九一式伝火筒改一

  ● 概説及び構造




九一式伝火筒からの変更点は次の通りです。


1.管帽薬を下瀬爆薬に変更。

2.これに伴い、補薬の量を少なくしてます。

3.鍔と管帽とを別部品としてます。 ただし、一体型で作られたものも使用されたようです。



  要 目


品  名 薬  種 薬  量
雷  管   窒化鉛  約 0.1 g
  テトリル
補  薬   テトリル 約 0.1 g
管帽薬   下瀬爆薬   


  作 動


九一式伝火筒に同じ。






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 最終更新 : 18/Jun/2011