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零式時限信管 |
零式時限信管は、大口径砲零式通常弾用として計画されたもので、九一式時限信管改一を加速度が小さい砲に適するように改良したものです。
種 類 | 兵器採用年月 | 使 用 弾 種 |
零式時限信管 | 昭和18年2月 | 二号二十糎砲 照明弾乙 二十糎砲以上各種砲 零式通常弾 二十糎砲以上各種砲 三式焼霰弾、 同 改一 |
零式通常弾、三式焼霰弾(仮称三式通常弾)及び同改一の具体的な使用砲種については、艦砲・弾火薬組合せ一覧 の頁を参照下さい。
● 要 目
知られている要目は、次のとおりです。
固有誤差 : ± 0.15 秒
品 名 | 薬 種 | 薬 量 |
第一雷管 | 発薬(三味) | 0.06 g |
伝 火 薬 | 黒色小粒薬 | 0.35 g |
第二雷管 | 発薬(三昧) | 0.1 g |
● 構 造
九一式時限信管改一との相違点は次の通りです。
( 旧海軍史料より )
( 戦後の米海軍史料より )
1.発砲時における作動の確実性を期するために、墜打軸及び安全栓の重量を増加する。
2.火薬式筒中安全装置を機構式筒中安全装置 (安全板) とする。
3.安全板は、弾丸旋転力1500回/分では不開、2500回/分で開放する。
4.管体に開けた覗孔、安全留針及び同挿入孔を廃止する。
5.管頭を赤色塗色とする。
● 作 動
九一式時限信管改一とほぼ同じです。
最終更新 : 07/Jan/2015