Home へ 砲術講堂目次へ 旧海軍の砲術目次へ 黄色 ロゴをクリックして戻る


九二式特減信管



九二式特減信管は、特減装薬、あるいは特減装薬包、特減弾薬包をもって射撃を行う場合に弾頭に装着して使用するもので、陸軍の八八式瞬発信管を改造したものです。


種   類 兵器採用年月 使   用   砲   種
 九二式特減信管    十五糎砲二号通常弾改二
 五十口径十四糎砲通常弾
 十二糎砲一号通常弾改一
 同 二号通常弾改一、 同改二
 同 三号通常弾
 八糎砲一号通常弾改一、 同改二
 同 二号通常弾改一、 同改二
 同 三号通常弾 


本信管で知られているのは 「九二式特減信管」 のみで、改良型はありません。 ただし、昭和初期に開発されたものと考えられますが、兵器採用されたのかどうかなどについては不詳です。




 

 九二式特減信管


  ● 要 目


知られている要目は、次のとおりです。


   全重           : 420 g



品  名 薬  種 薬  量
第一雷管  発薬 (三味)   0.06 g
第二雷管  雷こう  1.0 g
管 帽 薬  下瀬火薬  7.2 g ±3%
伝火補薬  テトリール  


  ● 構 造


  


管体、外筒、信管托螺、撃針、遠心子、加量筒、雷管、筒尾薬、管帽薬などで構成されます。


1.信管托螺の内部に管帽薬を格納し、管体底部に螺着され、留螺子をもってこれに固定されます。

2.管体はその底部に雷管、筒尾薬を格納し、上部には外筒を螺入して、中心より撃針を垂下しています。

3.外筒は管体上部に螺入され、内部に撃針、遠心子、加量筒を収納しています。

4.撃針は外筒中央より垂下され、中間に撃針発條を有し、これにより常に撃針を上方に圧し、撃針留栓 (銅) によりその位置に固定されます。

5.遠心子は4個で、撃針の下方、加量筒内に装備され、その降下を防止します。

6.加量筒は遠心子を内蔵し、その開放を防止します。

7.安全留針は加量筒が降下しないようにそれを防止します。



  ● 作 動


次の順序で作動します。


1.信管を弾頭に装着し、安全留針を取り除いて発砲する。

2.慣性により加量筒は発條を圧縮して降下し、切欠部が発條に扼止されて再び上昇することは出来なくなる。 これにより遠心子の開放が可能となる。

3.弾丸の旋転力により遠心子は左右に振り出されて撃針降下の通路を開く。

4.弾丸が着達すると、撃針は同留栓(銅)を切断して突出し、雷管に撃突して発火させる。

5.その火勢は筒尾薬、管帽薬を轟発させ、これにより炸薬を轟発させる。







「信管・火管」メニューへ 頁トップへ

 最終更新 : 04/Jan/2015