乗法 (除法) 機構 その1




円筒に乗法用の f(b) の溝を刻んだもの、又は除法用の f(1/b) の溝を刻んだものと、この溝にそって移動するバーとによる機構で、一般に 「レバー装置」 と 呼ばれています。

なお、円筒の換わりに平板に溝を刻んだ 「カム」 でも可能です。




作動の概要 :


(1) 手輪を操作して指示盤に a を調定すると、A は a だけ上下に移動します。

(2) 同じく手輪を操作して指示盤に b を調定すると、円筒を回転させて B はこの溝に沿って f(b) だけ左右に移動します。

(3) これにより、相似三角形の理屈により C の上下量 x は a と b の積となります。 つまり

   x/f(b)= a/K−f(b) ですので、 x = a ・ f(b)/(K−f(b)) となり
b = f(b)/(K−f(b))、即ち f(b)=(b/1+b) ・ K となるように円筒の溝を刻めば x = a ・ b となります。







 最終更新 : 28/May/2016