微分機構 (1)




摩擦盤を利用した微分機構で、一定の速度で回転する摩擦盤の中心から離れるに従い高速で回転する摩擦転子を出力軸に伝え、入力値とこの出力値を平衡させることにより、摩擦転子の摩擦盤の中心からの移動量により入力値の微分値を求めるものです。





作動概要 :

(1) 表示器の基針 s は入力値 S の刻々の値を示します。

(2) 摩擦盤 C は定速電動機 M により一定の速度で回転します。

(3) 摩擦転子を摩擦盤の中心から R だけ外方へ移動させると、軸 B は R に比例した速度で表示器の追針βを回転させます。

(4) ds/dt ハンドルを操作して表示器の追針βを基針 s に追従させることにより、B の回転量は s の変化量に比例することになりますので、R は求める ds/dt に比例します。


使用例 : 九一式高射器の変距率の暗探機構







 最終更新 : 04/Jun/2016