書籍名 :『海軍航空史年表』 著(編)者 : 海空会 出版社 : 海空会 初版日 : 昭和32年 全頁数 : B4判 192頁 書籍コード: 非売品 |
● 書籍解説
本書は、「海空会」が『海軍航空史』を編纂・出版するための基礎資料として纏められ、関係者に限定配布された物です。 B4藁半紙にガリ版刷りのものですから、本来は「図書庫」よりは「史料庫」に分類しておくのが適当かも知れません。
内容は、旧海軍航空関係の出来事について、明治42年5月25日の柏原大尉、小浜機関大尉が航空に関する研究のために海軍大学校の選科学生を命ぜられた時に始まって、昭和20年12月1日の第2復員省設置までを、日付順に中央機構、組織編成、教育、技術・造修、作戦・訓練の5つの項目に分類して記述した年表です。
この種の物としては、同じ「海空会」が昭和57年に出版した『海軍航空年表』、あるいはこの「海空会」にも関わっていた永石正孝氏が昭和36年に出版した『海軍航空隊年誌』(共同出版社)などがありますが、“年表”としてみた場合はこちらの方が良くできていると思います。
「海空会」にしても永石氏にしても、何故これをそのまま正規に出版しなかったのか不思議でなりません。
もし、図書館などで見かける機会がありましたら、是非コピーを取っておかれることをお勧めします。 この関係のことをちょっと調べる時に座右に置いておかれると大変便利な物と思います。