書籍名 :『Japanese Cruisers of the Pacific War』


   著 者  : Eric Lacroix & Linton Wells II
   出版社  : Naval Institute Press
   出版日  : 平成9年
   全頁数  : レター版 901頁
   ISBNコード: 0-87021-311-3 

● 書籍解説

本史料は、太平洋戦争に参加した旧海軍の全巡洋艦についての大作です。 誠に素晴らしいの一言に尽きるとともに、日本語がネイティブスピーカーでない著者二人の手によって、よくぞここまでのものが書けたものと感心させられます。 反面、今まで日本人(旧海軍関係者を含む)の手によって書かれた多くの著書がこの書籍の足下にも及ばないことを考えると、日本人の一人として恥ずかしい想いをさせられるもの事実です。

内容は、もし故福井静夫氏の『日本海軍艦艇総集』が実現していたとしたらその巡洋艦に関する部分はこのようなものになったのではないか、と思わせるようなものですが、残念ながら氏の著述でもなく、ましてや日本人の手になるものでもありません。

太平洋戦争に参加した全重巡及び軽巡について、その性能要目、構造、兵装、改造等の変遷、戦歴、装備武器の性能要目などが多数の図表及び写真入りで解説されており、細かい点について注文をつけるなら色々あるものの、ともかく『太平洋戦争参加日本海軍巡洋艦百科事典』と言えるものです。

う〜ん、どなたか邦訳版を出していただけませんかねえ。 その価値は十二分にあると思うのですが・・・




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